行政書士 川﨑愛子 ペットのためにできること~お世話ができなくなってしまったら
先日ワンちゃんを飼われている高齢者の方から終活の相談を受けたのですが、自分が亡くなったあと、ペットのことが心配だとおっしゃっていました。
自分が亡くなってしまった後のこともそうですが、病気になってしまったり様々な理由で
飼うことができなくなってしまうことがありますよね。
ご相談頂いた方の不安を少しでも和らげることができればと思い、いろいろ調べたので
ここで書いていきたいと思います。
様々な理由でペットを飼い続けることが難しくなってしまった方へ少しでも参考になれば幸いです。
目次
1.自分が亡くなったあとに備えてペットのために準備できること
2.お世話ができなくなってしまった時
3.支援を受けれるところ
4.老犬・老猫ホーム
5.ペット保険
6.まとめ
1.自分が亡くなったあとに備えてペットのために準備できること
みなさん「ペット信託」って聞いたことありますでしょうか。
これはあらかじめ、生前の元気なうちに、自分の信頼できる人や団体と信託契約を締結し
自分の死後ペットのお世話を託すものになります。
財産の一部を信託し、自分が亡くなったあとその財産からペットの飼育に必要な費用や世話をしてもらう報酬を支払うというものです。
またペットの飼育を信託された人がきちんと世話をしているか心配な場合は「信託監督人」をおくことができます。
ペットが天寿をまっとうした時は残りの財産の所存をどうするのかも決めておくことができます。
2.お世話ができなくなってしまった時
認知症や身体の不調によりペットのお世話ができなくなってしまった時も先程のペット信託を活用して信頼できる人や団体にペットのお世話を信託することができます。ただし、認知症たと診断されると信託契約を結ぶことは難しくなるので事前に準備しておくことが望ましいでしょう。また身体の不調でお散歩にいけないなどの時は「ペットシッター」を利用するのもいいでしょう。費用はかかりますがペットの散歩や餌やりをおこなってくれます。できれば「動物看護士」や「動物取扱責任者」などの資格を持っている人に頼んだほうが安心です。
ペットシッターのサービスもたくさんあるので参考にしてみて下さい。
日本ペットシッターサービス https://www.pet-ss.com/
ペットシッターSOS https://www.petsitter.co.jp/
また自分も介護が必要になり、施設に入居しなければならなくなった場合、ペットと一緒に入居できる介護施設・有料老人ホームもあります。
3.支援を受けれるところ
ペットのことでお困りごとがあった時いろいろと相談や支援を受けれるところがあります。
犬猫専用のお悩み情報サイトDOQATでは全国のペットのことでお悩みの内容と解決事例を見ることができます。
DOQAT https://doqat.jp/
また各市区町村の保険福祉センターでペットに関する相談を受け付けてるところもあります。またペット保険を扱う保険株式会社でもペットに関する相談を受け付けているところもあります。
4.老犬・老猫ホーム
みなさん老犬・老猫ホームってご存知でしょうか。
年老いた犬や猫を何らかの理由により飼い続けることができなくなった場合に、その買主さんから犬や猫を預かり終生お世話する施設で近年増加傾向にあります。
各施設によりサービスの内容や利用条件が異なりますので事前に候補をいくつか選んでおき、見学などしてしっかりと確認しましょう。
5.ペット保険
現在ペットの保険に関する商品がたくさんでています。
犬猫の病気・ケガの治療にかかる費用を幅広くカバーした保証を受けることができる保険や歯科治療までも保証対象となっているものもあります。
インターネットで検索するとたくさん出てきますので一度検索してみて下さい。
まとめ
ペットは大切な家族の一員です。現在いろんなサービスがありペットのためにできることも増えてきています。
大切な家族のためにできること、現在のご自身の状況や将来のこともしっかりよく考え事前に準備と対策をしておきたいものです。